種目の特性を知ろう
- 新保滉紀
- 2 日前
- 読了時間: 3分
今回は久しぶりにの筋トレ種目の特性について。
それぞれ何の意味があるのか。
まずは例でスクワットで考えてみましょう。
同じスクワットでも、足の幅で優先的に働く部位が変わります。
足幅が狭いと→→→太もも前優先
足幅がふつう→→→全体的に使える
足幅が広いと→→→内腿やお尻の動員が上がる
というふうに脚の特に鍛えたい部位に刺激を与えるために、足幅を変えて行きます。
これについては理解されている方が多いかと思います。
では、二頭筋(力こぶ)の種目を考えて行きたいと思います。
その前に、まず頭に入れておきたいことがあります。それは、筋肉を鍛える時に3つの種目に分類されます。
・ミッドレンジ種目
動作の中盤で一番負荷がかかる種目
・ストレッチ種目
筋肉が伸ばされた状態で一番負荷がかかる種目
・コントラクト種目
筋肉が収縮した状態で一番負荷がかかる種目
この3つに分類されます。
そしてそれぞれ取り入れたい刺激です。
これを踏まえた上で3つ二頭筋の種目を見ます。
・バーベルカール(ミッドレンジ種目)

バーベルカールはミッドレンジ種目なので、動作の中盤で最大負荷がかかる種目になります。
ミッドレンジ種目は重量が扱える種目なので、
少し重めでsetを組んでいきます。
・インクラインカール(ストレッチ種目)

インクラインカールはストレッチ種目になりますので、筋肉が伸ばされた状態で最大負荷がかかる種目になります。
さっきのバーベルカールと何が違うの?
なんでストレッチ種目になるの?
それは肩関節が関係してきます。

二頭筋は肩関節が伸展位になるとストレッチ刺激が優位になります。
これを踏まえた上でインクラインカールを見てみると、ベンチ台にもたれ掛かった状態を作ると肩関節は伸展位になっています。
よってストレッチ種目として分類されます。
・プリチャーカール(コントラクト種目)

プリチャーカールはコントラクト種目ですので、収縮位に最大負荷がかかります。
勘のいい人は分かるかと思います。

二頭筋は肩関節屈曲位になると、収縮が優位になります。
よってベンチ台に腕を置くことで、肩関節屈曲位を作れるので、コントラクト種目として分類されます。
これらを踏まえた上でトレーニングに励むと、より効率的に鍛えることができます。
例えば今日ご紹介したインクラインカール。
「ストレッチ種目だから、しっかり伸ばしてあげるのが大事だね。肩関節伸展位を崩さないように頑張ろう」
この意識だけで天と地の差です!
ぜひ種目の特性を理解して、効率よくトレーニングに励みましょう!
ではまた次回!
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